隙のある建築/TGC

タイトル

隙のある建築

 

■テーマ

人の動作の中に現れる隙に興味をもった。

隙を全体の把握と部分の把握の反復と考える。

建築の表層の隙だけではなく、体感的、心理的に感じる隙とは何か研究する。また、都市、プログラムにおいての隙を設計する。

 

 

研究方法

隙のある建築を色(差し色)、絵画から要素を抽出し隙モデルを作り検証。住宅(中間)、美術館を設計する。

隙とは全体と部分の反復と考える。反復することで、空間に視覚的、体感的に動きを感じ、隙を感じるのである。

部分=差し色、スパイス

 

差し色:

補色でありながら全体では統一性を作り出すもの。

絵画、インテリアの配色として6:3:1の比率がある。それを参考にそれぞれが空間の何に値するかを分析する。

崩し、外し、差し色から隙を考える。

 

絵画:

19世紀頃までは遠近法で空間を表現することが主流だった。パブロピカソを代表とする「キュピズム」は様々な視点から見たイメージを同一画面に結合した表現手法である。

絵画全体と部分的な多視点の表情が反復することで絵画に心理的な動きを感じる。

これは隙を見せる方法なのではないかと考える。

 

分析的キュビスム  形態の分析、解体、再構成。

・描く対象を様々な視点から見て分析する(視点の移動を取り入れる)

・断片的な面に解体する(立体をすべて単純に平面化する)

・解体した面を画面上で再構成する(切り子状の面の集合で表現)

 

 

■敷地_都市に対して差し色となる建築

東京都練馬区旭丘一丁目

西武池袋線江古田駅周辺

 

プログラム

美術館

江古田駅周辺は商店街、3つの駅、3つの大学、児童養護施設、住宅街が密集した街であるが、高齢化により商店街はシャッター商店街となり、このままでは歴史ある商店街は完全になくなってしまう。また、少子化により学生は減少し、江古田駅周辺は衰退していくと考える。

 

そこで江古田駅周辺施設それぞれの差し色となるような美術館を提案し、商店街を残しつつ再開発を行う。

差し色となった美術館は商店街、大学と繋がり、活性化すると考える。

(参照:ポンピドゥーセンター、クンストハウスグラーツ、ワラッセ、東京都現代美術館)

 

また、11期佐長さんの卒業設計のような場所も探しています。