人と人、人とまちをつなぐ居場所-まちへの愛着や誇りを持って暮らす-/ITB2

●海士町

キンニャモニャセンター

中央図書館+公民館

あまマーレ(保育所の旧園舎を現代版海士人宿。若者の寄り合い所としてフリースペースや工作室、調理室、園庭がありイベントやWSに使う事ができる。)

●道の駅

道の駅うきは(うきは市)

都市と農村の交流施設 にじの耳納の里(うきは市吉井町)

日田天領水の里 元氣の駅(大分県日田市)

農業者のバザール 木の花ガルテン(日田市大山町)

●武雄市図書館(佐賀県武雄市)

に行ってきました。

□前回のコメントに対する答え
●人とまちをつなぐには、どんな空間が必要か?

海士町に行ってみて、島の人々が島に対して愛着や誇りを持っていることを感じました。その理由としては、ひとつの島として孤立していて、人口も約2500人と少ないことから、島の人が島全体を自分のことのように感じていることから、自分が何かをしたい!という気持ちになるそうです。また、楽しく仕事をしたい!という感覚が島の人々にあるそうです。「島であること」自体が人々の生活を支配している点が多いので、海士町の場合は暮らしているだけでもまちと生きる感覚が生まれていると思いました。

海士町のキンニャモニャセンターや中央図書館が、建築内部から外の町らしい風景が見る事ができるように作ってあるので、建築内部で何かをしていても意識が外の景色に向くため、とても町と建築との繋がりを感じました。

朝倉市の隣りの道の駅うきはは、うきはのまちが見通せるようにデッキが作られていて、景色をみながら飲み食いができるようになっています。ここはわざわざデッキにでないといけない分、上記の2つより町と建築の繋がりはありません。でも比較するために見たにじの耳納の里や元氣の駅、木の花ガルテンのような道の駅と比較するとまちに意識が向くように作られている分、まちとの繋がりを感じました。

●どんな空間があれば、まちに愛着や誇りを持てるのか?

特産品販売所(島人にはコンビニのように使われている)や農漁民朝市、鮮魚直売所、観光案内所があるキンニャモニャセンターには、だれでも自由に使えるベンチやたたみが置いてあり、島に分散してある図書が置いてあります。そのため、観光客だけでなく地元の中高生のたまり場にもなっています。何気なく過ごしているなかで、地元の物を買う観光客や船の発着などの人々の生活が見えるので、自分のまちに愛着やほこりを持つきっかけがたくさんある建物だと感じました。

今回実家に帰って、いくつか行ってみた道の駅には農産物直売所や観光案内所は入っているだけで、そこでまちの人(特に若者)が過ごすきっかけがないので、もったいないと感じました。

見に行った道の駅の中では、耳納の里は広場のように子どもがちょっと遊ぶのにいい場があり、子ども連れの人たちが来ていました。このような買い物以外に使える機能は必要だと思います。

●人がたまるためにはどうすれば良いか?

子どもを安心して放し飼いできるような空間であればいいと思います。

武雄市図書館やキンニャモニャセンター、海士町図書館、あまマーレ、耳納の里は、車から守られたところに子どもでも遊べるような場があるので、若者も安心してそこで過ごす事ができるし、お年寄りにも過ごしやすい場でもあると思いました。

□問題意識

海士町はキンニャモニャセンターが都市拠点のように存在し、地域拠点として中央図書館や公民館、あまマーレが存在していた。だが、県庁所在地のように大きくない田舎の都市を見てみると都市拠点となる場が存在しておらず、何かあればここに行こう!何となく行ってみよう!みたいな心の拠り所となる場がない。

生活の場である食材をや日用品を売っているような店や、観光案内所、役所機能がまちに分散している。また、若者が行きやすいカフェや入りやすい図書館や、まちの風景に意識を向けるような空間がない。そのため、まちで生活をしていてもまちの人々や活動、風景を感じる機会が少ない。シビックプライドは自分がまちに関わって、自分がまちの一部と感じる事で生まれる。そのために、人とまちと関わる場には誰でも心地よく身を置けて、多様な使い方のできるまちの拠点となる施設が必要なのではないか?

 

□敷地

福岡県小郡市(おごおりし)

西日本鉄道小郡駅 甘木鉄道小郡駅近辺

選定理由は以下の通りです。

●鉄道が2本通り、高速も通っているが、まちに中心となるような場がなく、ただのベッドタウンとなっている。

●県内の市区の購買力指数を見ても下から2番目。(※今年小さめのイオンはできた。)

●甘木に住んでいた頃は甘木鉄道と西日本鉄道の乗換のために降りることくらいでしか行っていない。

●海士町に行った際に出会ったIターンで来た方が小郡の住宅地出身で、小郡が何も印象にないまちで海士町に移住してきたと言っていた。

●薩摩街道の宿場町として松崎宿があったが、市のはずれにあり、歴史を知るきっかけがほとんどない。

□今後の予定

小郡市の調査と、湯布院、木魂館に行って人がたまりたいと思う空間とはどんなものか深めて行きます。

 

□キンニャモニャセンター建設において参考にした市町村(視察先)

●木魂館 熊本県阿蘇郡小国町(おぐにまち)・・・木の感じが良かった事から、キンニャモニャセンターも木を使った建物にする事になった。

●湯布院 大分県由布市・・・自分たちでのブランド作りをしている。にぎやかなまち、なにもないのに○○したいという気持ちがあるまち。

●道の駅 大分県日田市大山町・・・自分たちで集客からプロモーションまで行った。

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コメント: 1
  • #1

    Admin (火曜日, 02 9月 2014 16:16)

    全くダメ。すぐ全て書き直し。

    感想文ではなく、行った場所全ての分析図やダイアグラムを描く。
    その上で、何が問題で何をすべきかを図示する。
    文章だけでは前に進まない。