地霊を顕在化する建築-福岡東峰村のシビックプライドを育む神楽文化学校-/ITB7

私が地霊と言ってるものが、文化的景観として選定されているものの要素となっているものだと思いました。

http://www.bunka.go.jp/bunkazai/shoukai/keikan.html


調べてみると、東峰村の小石原焼が伝わってできた小鹿田焼をやっている大分県日田市小鹿田皿山・池ノ鶴地区が文化的景観として選定されている事が分かりました。

ここが選定理由として、水・土・木といった地域の資源を活かし、皿山地区では窯業、池ノ鶴地区では棚田での農業が営まれていて、当時の生活や生業のありかたを理解する上で貴重な文化的景観であるとされているからです。背景としては、日田市北部を南流する小野川の源流の一つである大浦川及び五色谷川が形成した狭隘な谷地があります。

https://www.city.hita.oita.jp/bunkazai/page_00087.html

 

東峰村がこの地区の生業とほぼ同じなのに選定に至っていない理由は、小石原・皿山地区の場合は、砕土に使用していた唐臼や登窯を現在は利用していない点や、茅葺きの家屋が少ない点があるとされていて、竹・岩屋地区は保存活動も行われ文化的価値は高くなっているものの選定には至っていないということが分かりました。

(参考資料)

・福岡県東峰村における文化的景観と観光(第1報)

http://www.kyusan-u.ac.jp/J/imi/jimimivol.44_content_e.pdf

・福岡県東峰村における文化的景観と観光(第2報)

http://www.kyusan-u.ac.jp/J/imi/jimimivol.45_content_e.pdf

 

両地区の背景には英彦山の修験道の文化が絡んでいるのですが、それらが分からないことが一番問題だと思っています。提案では、地区に点在する文化的景観の構成要素と背景としてある修験道の人々が築いたものをその土地について学ぶ施設(神楽文化学校)で繋ぐ事で、かつての繋がりや軸を顕在化しようと考えています。


これを踏まえて、英彦山修験道について調べて、小石原・皿山地区について画にまとめました。

竹・岩屋地区についてはこれからまとめます。