なぜ組積造に惹かれるのか?
アンコールワットを見に行った際に、つなぎ目のモルタルなどはなく、ただ石を積み上げた建物なのに簡素に見えることはなく緊張感のある静寂な空間を作り出していることに惹かれた。
また、組積造は外から見たら窓が少なく暗いイメージけれど、内部は想像以上に明るく柔らかい光で包まれた空間になっているところが良いところであると思います。
積み方、開口の開け方によって、光の入り方、煉瓦の影の落ち方によって変わる、空間の変化を調べていこうと思います。
教会の開口の開け方を見てみました。
光の教会 / 安藤忠雄
室内の色味が少なく、光と影がはっきりとしているため、正面の十字架の開口に、より意識を集められるようになっている。横の壁は光を取り入れるのみで、外部の風景とは切り離されている。
駿府教会 / 西沢大良
壁には開口がなく、天窓からのみ光がはいるようになっている。天井と壁は無垢の板で覆われていて、その板幅を下から上へ小さくして、上部は糸のように細くなっていて、柔らかいガーゼのような透過光が降り注いでいる。
Cristo Obrero Church / Eladio Dieste
正面を見ると開口は一切ないように感じられるが、壁が波を打っていいて正面から見えない上部から正面に向かって開口が設けられている。
入り口から祭壇に向けて開口の幅を大きくし、光を集めるようにした。暗い空間からだんだん明るくなるため、意識を正面に集めることができる。
入口から正面をみると開口はないが、全体的に室内が明るく感じられる。祭壇側から入口方向をみると、隙間から直接光が入り、照らしたい方向へ光を操作することができる。
コメントをお書きください
admin (土曜日, 03 10月 2015 23:13)
まず、下記を考察する。
*なぜ「組積造は緊張感のある静寂な空間を作り出している」のだろうか?
*「緊張感のある静寂な空間」とは、どんな空間か?
*なぜ「組積造の内部は想像以上に明るく柔らかい光で包まれた空間になっている」のか?
*上記は組積造でなければ実現しないのか?それはなぜか?
admin (土曜日, 03 10月 2015 23:16)
*模型を作るなら、スケールを考えて作成。人間を入れる。
*光を考えるなら、透過しない素材で作成したい。
*天井高さのある空間を考えること。
*空間のプロポーションをよく考える。